変化の受容 マインドフルネス Vol.6
スタンフォード大学Continuing Educationのインプロとマインドフルネスを掛け合わせた”Playful Mindness”オンラインクラスをFOR ME NY代表二人が受講しましたので、そこで学んだことを、このブログで12回に分けてお伝えしています。
それぞれのゴール
第6回目の講義はHigh Fidelityを使ったバーチャルインプロアクティビティから始まりました。
High Fidelityでは、バーチャルゲームの様に、画面上で参加者のアバターが自由に広場を移動できるようになっています。
人と人の距離感がでてくるので、まるで同じ教室で立っているような感覚になります。
そこで行ったアクティビティが10人で行う”三角形を作ろう”でした。
ルールは以下の通りです。
1.他の参加者2人を、心の中で密かに選び(誰にも選んだ2人を伝えてはいけません)
2.”スタート”と言われたら、その参加者2人と自分自身が正三角形の距離を保てる様に移動します。
はてさて、どうなるでしょうか?
各自がそれぞれの”ゴール”を達成する為に動き回り、散乱状態になります。
計2回行ったこのアクティビティですが、
一回目後の参加者の感想は、
「やっと正三角形が作れた!と思っても相手が動いて、もう嫌になっちゃうわ」
「もっと全体像をみたら、正三角形になってるの見えるのにどうして他の人は見てくれないんだ。全体のゴールが見えていない人がいるから困る」
といったもの
しかし、Ted先生よりほんの少しのTipsをきいた後に行った二回目の参加者の感想は、
「大きなキャプチャーで見ないで、自分のタスクにまず集中したらすんなり事が運ぶようになった」
「相手への期待を無くしたら、物事への考え方、捉え方が変わった」
と大きな違いがでてきました。
Ted先生のTipsは
「全体で行うゴールなんてない。各自のゴール、正三角形を作る。それ以外にルールはない。しかし、相手にもゴールがあることを忘れないで。だからこそ常に変化している。その変化は当たり前だし必要なものなのだ。自分にできることは自分が動いていくことだけ。」
ということ。
頭では変化は当たり前だと分かっていても、なかなか深く学習できない”変化の受容”を楽しく、体験的に学ぶアクティビティでした。
日常の中でも、
相手が期待通りにしてくれない!
と怒ってしまったり、落ち込んでしまったりしませんか?
相手の”ゴール”、”やり方”は異なります。
そこで、カッとなったり、悲しむ前にこのアクティビティを思い出してみてください。
少し心が軽くなるかもしれません。
マインドフルネスとは、今の体と心に興味と優しさをもって集中することです。
そのカオスな状況を受け入れるときも、
“今”に批判や判断をするのではなく、
興味と優しさをもって受け入れることが大切ですね。
学びと発見、笑いやピースフルな時間のある盛りだくさんの授業、次回の投稿も楽しみにしていてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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FOR ME NYは、表現芸術を活用した体験型プログラムを提供する、教育コンサルティング企業です。
個性に合わせた、これまでとは全く違う、学びの機会を提供いたします。
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