ニューヨーカーの団結力。NYの地下鉄で痴漢にあった話
こんにちは。FOR ME NYのMarikoです。
今日は私がニューヨークの地下鉄で痴漢にあった話をしようと思います。
とても嫌な経験でしたが、
同時にニューヨーカーの団結力に救われ、人の優しさと勇気に感謝する出来事にもなりました。
自由な街ニューヨーク。地下鉄にも本当に色々な人がいます。
ホームレス、ダンスを始める人、マイクスタンドを持ち込んで歌を歌う人、ご飯を食べる人。
でもまさか自分がニューヨークの地下鉄で痴漢に合うなんて思ってもいませんでした。
夕方6時の帰省ラッシュ。
結構混んでいました。(もちろん日本ほどではないのですが)
私は運良く2人席の一つに座れ、
隣には黒人のおばさんがいびきをかいて寝ていました。
何やら上から視線を感じ、見上げると
中年のメキシコ系のおじさんが私を見てニコっとして来ましたので、私もニコッと返しました。
それからしばらくして何だかゾクっとしたんです。
恐る恐る見上げると、
私の顔の横に彼は下半身を露出し、そういう行為を始めていました。
しかも鞄で隠して私しか見えない様に。
私はこういう時に大声で叫んだり、グーパンチをしたり、自分は堂々と立ち向かえる人間だと思っていたのですが
いざそういう場面になったら、ショックで全く言葉が出ませんでした。
息ができなくて心臓がドキドキして頭が真っ白になり
思い切って立ち上がって近くにいた男性に、小さな声で
“Help”
と助けを求めました。
痴漢男、やばいと思ったのか混雑をかき分けて後方車両に逃げ出しました。
助けを求めた男性に状況を説明し出したら、ボロボロと泣いてしまいました。
泣いている私に気付いた周りにいた人たちが私の話を真剣に聞いてくれて、
ある女性が
“いいからとにかく座りなさい。あの男からあなたが見えない様に囲ってあげるから”
と言ってくれました。
それから何人もの女性が私の所に集まってきて、痴漢男から私が見えない様に囲い、背中をさすってくれました。
それから1人の女性が
“あなたはどうしたい?もしあなたがあの男を捕まえて欲しいなら今から走って捕まえてくるわ。”
と言ってくれました。
私はもうあの男と関わりたくなかったから
“No”
と言いました。
そうしたら今度は
“あなたの降りる駅はどこ?”
と聞いてくれ、
自分の駅を伝えると
周りにいた乗客が、
“私はここで降りるわ、あなたはどこ?”
“俺はここ、わかった、じゃあこの駅までこの子をお願い”
と私が降りるまで誰が側にいるか話し合いを始めてくれたんです。
その状況に違う意味で泣けてきて。
なんて優しいんだろう、ニューヨーカーはなんて団結力があるんだろうと感激しました。
最後まで付き添ってくれた男性が
泣き止んだ私に優しく分かりやすく話をしてくれました。
“OK little girl, この世の中にはね、いい人間と悪い人間がいるんだ。
あの男は悪い世界から来た奴で、あの男と関わらないと決めた君を誇りに思うよ
君も大人になった時、賢明な判断だったと気付くと思うよ。”
(え?!大人になった時…??)
私、背が低いし、すっぴんだったのできっと子供だと思われてました。笑
オチはともかく、ニューヨークは多民族国家で色んな人がいて色んな文化が混同しています。
冷たいな、怖いなと思う時もあります。
でもよく聞くのは
誰かが助けを必要な時はみんなが団結して守ってくれるという事です。
最悪な出来事だったけど、ニューヨーカーの暖かさに触れた日でもありました。
あなたは困った時、ピンチの時、他人の勇気に救われた経験はありますか?
また、誰かのために勇気を出して行動した経験はありますか?
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個性に合わせた、これまでとは全く違う、学びの機会を提供いたします。
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