褒めるニューヨーカーと謙遜する日本人
こんにちは!
FOR ME NYのMarikoです。
今日のニューヨークはまさに真夏日、とても暑い1日になりました。
さて、今日は“褒めるニューヨーカーと謙遜する日本人”について話そうと思います。
褒めるニューヨーカー
私がNYに来てとてもびっくりしたのが
他人の前について、身内について、親について、自分の子供や親戚についてとにかく
褒める褒める!
という事です。
NYで生活をしていると、友人が
お父様やお母様、奥さま旦那さまのことを
“私の息子、本当に優しいでしょう〜、本当に完璧な息子を持ったことを誇りに思うのよ〜!”
“僕は素晴らしい妻がいて幸せものだよ、妻は世界一のワイフなんだ”
なんてよく他人に自慢しているのを耳にします。
NYに来てすぐの頃はあまりの文化の違いに
(これがカルチャーショックか!)
と思ったのを覚えています。
日本の文化
日本には
“愚息” や “愚妻”
なんて言葉がありますが、こちらでは考えられません。
私の知り合いの日本人の娘さんが、アメリカ人の方と国際結婚する際に
あちらのご両親に対して
“出来の悪い娘ですが今後ともよろしくお願いします”
と手紙を送ったところ、ものすごい剣幕で電話がかかってきて
“うちの素晴らしい息子を、出来の悪い娘さんと結婚させるわけにはいかないわ!”
と言われたそうです。
“いやいや、これは日本の文化で〜…”
と説明し、何とか分かってもらえたそうですが
この話をアメリカ人の知り合いにすると、
“自分の娘を他人に対して悪く言う意味が分からないよ”
“聞かされた側はなんてフォローしたらいいんだい?”
と首を傾げています。
謙遜について
私も子供の頃、祖母が私の隣でお友達のおばさま達に対して
“本当にわがままな孫で困ってますのよ、勉強も出来ないし、片付けも出来ない、手のかかる孫です”
“いやいや、素晴らしいお孫さんじゃないの、そんなこと言ったら可哀想よ〜”
と話している会話を聞くのがとても苦痛でした。
今だからこそ
(“本当に可愛くて可愛くて自慢の孫なんです!”)
と言う意味が込められていた事がわかりますが、
子どもなので
“謙遜の文化”が分からず、
その会話の全てを受け止め、その一言一言に深く傷ついたものでした。
日本の“謙遜”の文化はとても美しいと思います。
決してこれを否定しているわけではありません。
ただ、その謙遜によって傷ついている人がいるかもしれないと言う事、を
頭のすみにおいてほしい。
新しいアイディア
また、人前で身内を褒める
という新しいアイディアを知って欲しいのです。
最初はハードルが高いかもしれませんが、やってみると意外と簡単で、そして気持ちがいいものです。
“本当に優しい旦那さんなのよ”
“こんな素晴らしい娘に育ってくれて幸せです”
褒められた側が、
“そんなに褒めたら恥ずかしいからやめてよ〜”
と突っ込んで、笑いが起きることもあります。
そんな会話、素晴らしいと思いませんか?
そしてそれを聞いた側も
“いいね〜、いい旦那さんをもらったんだね!I’m so happy for you!”
“お母さんの育て方が素晴らしかったんですね”
なんてポジティブな返答ができて幸せの連鎖が起きます。
褒めるニューヨーカーと謙遜する日本人。
何事もバランスが大事ですが
いい文化やいいアイディアはどんどん取り入れていきたいものです。
近いうちに”自分が褒められた時の返し方”についても記事を書きますね!
今日も素敵な一日をお過ごしください!
ABOUT
Mariko
FOR ME NYは、表現芸術を活用した体験型プログラムを提供する、教育コンサルティング企業です。
個性に合わせた、これまでとは全く違う、学びの機会を提供いたします。
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