ミュージカルがトラウマ回復に
こんにちは!
FOR ME NYのMiyakoです♪
今日は最新のNATIONSWELLの記事より、
『ミュージカルが若者のトラウマの回復に役立っている』という記事をご紹介します。
演劇を使ったトラウマ回復
シカゴにあるStorycatchers Theaterが少年院にいる青年たちに行なっている、
演劇を使ったトラウマ回復の為の「Changing Voices」というプログラムについての記事でした。
皆さんは、未成年の子供達による犯罪が何故後を絶たないのかご存知ですか?
ある研究結果により、未成年の犯罪は「未解決のトラウマ」から起こるものであることがわかりました。そして、少年院にいる子供たちを社会に送り出すためにはその
「未解決のトラウマ」を解決しなければならないことが解明されました。
Changing Voiceプログラムではその少年院にいる青年たちと
「彼らの独自の演劇」を作り、トラウマ克服のお手伝いをしています。
脚本作りには、そのトラウマとなった
出来事を客観的に捉え、自分以外のキャラクターを描くことが必要です。
その作業により、
当事者がその時にはわからなかった他の人の立場になって物事をみることができるようになり、トラウマを克服していく一つの要素となります。
“So by role-playing, you’re having people imagine a world that’s different from what they’d imagined before,” Shah said. “From the time they start writing their stories, to the time they perform it … they’re validating their stories.”(NATIONSWELLより)
ある少年院にいる男の子は、
幼少期にお父さんが急に家から出ていってしまい、「裏切られた」という心の穴がぽっかりと空いたままでした。
しかし、演劇を通じてお父さんの立場やお母さんの立場から物事を見て、脚本を書き、リハーサルをし、公演をすることによりトラウマを乗り越えていきました。
独自の演劇を発表することには、以下の2つの大きな目的があります。
1.当事者自身で演劇を作り、演じることによって、当事者の「声」を表現し聴いてもらう場所を提供すること
2.その演劇を通して、警察官や社会的地位のある大人から子供まで幅広い観客層に観劇してもらい、社会が彼らを理解すること
このように、アメリカでは「演劇」がただの「娯楽」としてでなく、「療法」や「教育」の現場で効果的に使われています。
英語の記事となりますが、ご興味のある方はこちらの記事に目を通してみてくださいね♪
それでは、今日も素敵な1日をお過ごしください☆
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FOR ME NYは、表現芸術を活用した体験型プログラムを提供する、教育コンサルティング企業です。
個性に合わせた、これまでとは全く違う、学びの機会を提供いたします。
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